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ブレードランナー2049 感想と考察 ネタバレ注意

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今回は2017年10月27日から公開される映画・ブレードランナー2049の感想(ネタバレ注意)や考察についての特集です。

1982年に公開されたブレードランナーが、35年の時を経て、続編が公開されます。

ブレードランナーは古い作品ではありますが、その映像力・世界観・ストーリーの奥深さなどは、さまざまな作品に影響を与えてきました。

 

前作のファンだけでなく、あの名作の続編という点でも多くの人を惹き付けるブレードランナー2049についてご紹介します。

 

ナビゲーター:本郷七音斗さん
 
 

 
 
 
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ブレードランナー2049の感想 ネタバレ注意

 

見どころ

※ここはネタバレなしです。

 

ブレードランナー2049には、様々なメッセージやテーマが存在していると思います。

それでもココだけは見逃せないという見どころは、主人公Kと恋人ジョイの愛の形です。

Kは人工生命体で、電子情報のジョイの関係は本作品の中で重要なメッセージを持っています。

 

また、映像の見せ方や俳優の演技など全てが整った奥行きのある仕上がりは、劇場でしか味わえない最高傑作として仕上がっています。

 

もしクリエイターを目指している人がいるなら、ブレードランナー2049は見ておいて損はありません。

 

ただ、映画を見る前に公式サイトで見れる3つの短編作品を見ておくと、より楽しめると思います。

 

主要人物

※ここからネタバレ注意!

 


本作品の主人公。

人工的に作られた生命体レプリカントの中でも、反逆したものを取り締まる警察組織の一員であり、本人自身も新型レプリカント。

 

ジョイ
本作品のヒロイン

立体映像とデータで作られたAI。
肉体はないため、物に触れることができない。

疑似恋愛のための商品として、ウォレス社が開発し販売している。

 

リック・デッカード
前作の主人公。

 

ウォレス
世界の食糧不足問題を解決した天才科学者であり、同時に大企業のトップ。

 

ラヴ
ウォレスの部下。
強い力を持ったレプリカント。

 

あらすじは?

 

あらすじとしては、ブレードランナーのKは、捜査の中で出産後なくなったと思われるレプリカントを見つけます。

もし人工生命体のレプリカントが子供を作れることが世間にバレると大規模なパニックになると考えた上司・ジョシは、Kにすべての証拠・痕跡を消すように命令します。

Kは捜査の中で、レプリカントから生まれた子供が自分ではないかという答えに辿り着き、恋人のジョイと共に独自に捜査を進めます。

その後、レプリカントの子供の父親と考えられるデッカードを探し出すも、いきなりウォレス社の部下・ラヴが襲ってきます。

デッカードはウェレス社へ輸送され、ジョイは破壊、Kはレプリカントの地下組織のリーダー・フレイサ達に助けられます。

フレイサから真実を聞き、ジョイを失ったショックを抱えながらも、Kはデッカードの元へ向かいます。

 

ストーリーの感想

ストーリーの感想ですが、切ないというべきなのか、残酷というべきなのか、とても表現しきれない複雑な感情を抱く作品だと思います。

ブレードランナー2049では、原作小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のテーマを別の視点から、より強く発しているように感じます。

 

ブレードランナー2049は近未来を描いた作品ではありますが、夢に満ち溢れ好奇心をくすぐるような作品ではありません。

SFのようであり、サスペンスのようであり、哲学書のような作品です。

 

アクションシーンに派手さはなく、それでもどっしりとした迫力と力強さがあるのが特徴です。

 

映画を見ている間、こんなにすごい映画があるのかと何度も心の中で呟きました。

この映画を実際に映画館で見ることができたのは運が良かったとつくづく思います。

 

なぜブレードランナーがここまで注目されるのかがわかる映像力

ブレードランナー2049はSF映画ですが、安易にSFというジャンルに縛ることのできない独自の世界があります。

その雰囲気を作り出しているのが、映像力の高さです。

綺麗という感想も多いと思いますが、僕が伝えたいのは、「映像の奥に別の世界がある」という感想です。

 

また、見ていると様々なSF作品を連想しました。

アニメなら攻殻機動隊を始め、エヴァンゲリオンやマクロス、映画であればマトリックスやフィフスエレメントなどが浮かびました。

多くの人に影響を与え、そしてそれらを再吸収し、新たに進化させた作品のように感じています。

 

クライマックスからラストシーンは、あまりの完成度の高さに圧倒され涙を流しました。

 

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ブレードランナー2049の考察

 

ブレードランナー2049は、わかりやすい伏線もありますが、曖昧にしてメッセージだけ残す部分が多い作品でした。

 

監督が描きたかったテーマはなにか?

僕はこの作品は、原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のテーマを引き継ぎ、別の形で描いた作品だと考察しています。

ブレードランナーでは、ほとんど人間と変わらないレプリカントが登場しているため、「アンドロイド」という無機質なイメージがありません。

そこに本作品で登場した新しい存在が、ジョイです。

 

ジョイはデータで動くAIということは、劇中でも表現されています。

本物ではないデータをKは恋人として大切にしていることは、レプリカントからも皮肉を言われるほど。

また、女性レプリカントからジョイは中身ない空っぽだとも指摘されていることから、言葉通りデータだけの存在なのでしょう。

ですが、Kとジョイの関係は本当に信頼し合っているに見えました。

 

人工の体と作られた記憶を与えられるレプリカントと、データで構成されたAIの恋愛は、考えれば考える程に切なく思われます。

この作られた存在と記憶(データ)に心が宿るのかどうかという点こそ、この映画のテーマだったのではと僕は考えています。

 

ジョイは操られていたのか?

映画をじっくりと見てみると、ジョイの言動がKを誘導するように見えるシーンがいくつかあります。

特に僕が気になったシーンは、Kが子供の頃の記憶について疑問を持っている時にジョイが誘導するかのようなシーンがあります。

実際に、ウォレス社はジョイを使ってKの情報を確認していたということがわかります。

 

また、あまりにもタイミング良く地下組織の女性レプリカントが部屋に来ることも、ストーリー展開としては不自然。

女性レプリカントが帰る際にジョイに向かって、「あなたの中を覗いてみたけど~」というセリフは、いわゆるデータに侵入したことを示しているのでしょう。

このことから考えて、女性レプリカントが部屋に来たのは、ジョイが操られていたからではないかと考察しています。

 

その後ジョイは、独立した端末に自分を移動させアンテナも折り、完全に独立した状態になりますが、これらの行動が操られたことへの反抗と考えると、その憤りは計り知れません。

もちろん、この考えはAIに心があるという前提になるわけですが。

 

ラヴはなぜ涙を流すのか?

これも気になった人が多いのではないでしょうか。

ウォレスの側近ラヴですが、涙を流すシーンが何度かあります。

 

最初はレプリカントが生まれる瞬間に立ち会った時、その後ジョシを倒す時にも流しています。

 

かといって、優しさを見せるのかというとそうでもなく、冷酷な性格の方が強く表現されています。

 

クライマックスのシーンから、ウォレスの天使という点にこだわっているようにも受け取れるため、期待に応えるために感情を捨てようとしているという風にも考えられます。

 

セリフのないKの不気味さ

フレイサから真実を聞いた後、Kのセリフはほとんどありません。

その後、クライマックスを迎え、ラストシーンに入りますが、その間に話したセリフも相手の言葉に反応する程度のもので、感情的な言葉というものがありませんでした。

特にクライマックスのアクションでは、Kがモンスターのような雰囲気さえ醸し出しています。

 

この間、Kはどのように考えたのか、ジョイをどう思ったのか、どのように考えながら雪の中、座り込んだのかは、見る人が想像するしかありません。

 

主人公がクライマックス前からラストまで、ほとんど喋らないという映画を始めてみました。


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さいごに

本当にすごい作品でした。

163分という上映時間ではありましたが、途中ダレることもなく、ひたすら映画の世界の中に引きずり込んでいく作品でしたね。

面白いアクション映画や、泣ける映画は他にも確かにありますが、これほど余韻を残す映画はないのではないでしょうか。

前作同様、まさに名作と言って過言ではありません。

 

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