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打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?感想考察【ネタバレ有】

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今回は、2017年夏のアニメ映画・打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?の特集です。

 

実際に公開当時に見てきた感想(ネタバレ注意)や、さまざまな疑問についての考察を紹介。

さらに舞台のモデルになった街にも旅行に行った聖地巡礼の感想も合わせてご紹介します。

ナビゲーターは、本郷七音斗さんです。

 

最初はネタバレは控え気味の、作品のポイントを紹介し、その後はネタバレ要素が強くなりますので注意してください。
 
 
     ◆ 目次 ◆

  • 打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?の感想 ネタバレ注意!
  •  

  • 打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか? ラストの考察
  •  

  • 打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?の聖地はどこ?
 
 
 
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打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?の感想 ネタバレ注意!

 

この作品のポイントは?

前情報なしで、アニメ映画・打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?を見ると、違和感を強く感じます。

結果的にはこの違和感も伏線の一つなのですが、ネタバレなしの範囲で先に設定などを紹介します。

 

季節や設定は?

映画を見始めるとすぐに、季節や時代設定が気になると思います。

 

学校の外観デザインやウィンドファーム(風力発電)から、時代は現代になっているのがわかります。

ただ、教室内は昔のままで、街並みも昭和時代のような田舎の風景に違和感を感じるかもしれません。

 

季節は夏休み前の7月上旬~中旬頃と予想できます。

また、白いレンゲのような花や、赤とんぼなど、春や秋を連想させるものも登場し、違和感を感じる人も多いと思いますが、これは伏線の一つではと考えています。

 

ただし、3章でご紹介する聖地巡礼でも紹介しますが、この舞台となっている場所は今でも映画のようなノスタルジックな風景があります。

 

原作は、あのTV番組

今回の映画・打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?ですが、原作は1993年のTV番組「ifもしも」の中のストーリーの一つです。

「ifもしも」は、有名な「世にも奇妙な物語」の後釜のような存在で放送されていた番組で、「もし、あの時に別の選択をしていれば、どんなストーリーがあるのか?」というテーマで、1つの設定で別ルートのストーリーをそれぞれ見るとスタイルでした。

僕も子供の頃に見てましたが、結構いい話が多くて、今でも覚えています。

 

今でも覚えているのは、どこか不思議で、後味がスッキリせず、曖昧な部分がいくつもあるストーリー・・・

だけど強烈に印象的な内容というのが、「ifもしも」の傾向でしたね。

 

この点は、アニメ映画化された打ち上げ花火にも色濃く出ていました。

特にラストは、この傾向と照らし合わせて考えると、いろいろと面白いです。

 

原作とは違う?

途中までのストーリーの流れは、原作に近いですが、中盤からは大きく変わります。

 

ラストでわかることですが、作品テーマそのものが違う点もポイントです。

 

原作とは別作品と捉えて見るのがおススメです。

 

見どころは?

クライマックスでわかる違和感の正体。

不思議な球体の謎。

花火は平べったいのか?丸いのか?が予想外の伏線となっている。

映像はとても綺麗で、演出方法が面白い。

わかりやすい伏線とガッチリと回収していくストーリー。

恋愛ストーリーのように見えますが、ファンタジー&ミステリーの要素が強いです。

先ほど紹介した「ifもしも」や「世にも奇妙な物語」のストーリー構成が元になっていることを意識して見ると、また違った見え方ができます。

 

主要人物

【島田典道】

本作品の主人公

中学生。

原作の実写ドラマでも、身長がヒロインのなずなよりも小さいのですが、アニメでは、よりその部分をハッキリと見せています。

 

【及川なずな】

本作品のヒロイン。

母親の再婚で、もうすぐ転校をすることになります。

どことなく大人っぽく振る舞う女の子で、自分の世界に入り込みやすい面もある。

 

【安曇祐介】

典道の親友で幼馴染。

 
 

映画は主に典道とナズナの二人を中心にストーリーが進みます。

 

ストーリーの流れと感想

※注意!
ここからネタバレ要素が強くなります!

 

冒頭では、海の中で典道とナズナ、そして花火のシーンが流れた後、ストーリーが始まります。

 

ナズナが海で謎の球体を拾う。

主人公の典道とその友人たちが通学する途中、ヒロインの及川なずなは、海岸で謎の球体を拾います。

親友の祐介は、典道がナズナのことを好きな事を知ってなのか、わざとらしくナズナに告白するなどと典道に言ったりしてきます。

中学生なら良くある会話ですね。

 

実際、映像はすごく綺麗なのですが、会話のやりとりなどが、子供っぽいというか、わざとらしいのが、とても気になります。

この作品では意図的に「わざとらしい会話」や「なんだこれは?」というようなシーンが出てきますが、これらは「伏線」部分になっているようですね。

 

3人でプール 競争をする。

その後、プール掃除をする典道と祐介ですが、そこにはナズナが居て何もせずボーっとしています。

ひょんなことから、典道・ナズナ・祐介の3人で競争することになります。

 

予想外にナズナが速く、焦った典道は、ターンの時に足を打ち怪我をします。

 

そんな時、2着で先にゴールした祐介にナズナはこっそり、今日開かれる花火大会に二人で行こうと誘います。

祐介本人は驚きを隠せません。

 

花火を横から見るとどうなるかを知るために灯台へ向かう友人たち。

教室に戻っても、祐介は上の空ですが、そこで「花火は横から見るとどう見えるか?」で友人たちが議論しています。

 

いや・・・普通に丸いだろ・・・?

中学生でこんなこと話し合うか?

などと、僕は考えながら見ていましたが、結局これも伏線だったんですよね。

 

結局、典道達は灯台から見て花火を横から見ようという話になりますが、祐介は上の空のままです。

 

ナズナの誘いを断る祐介

典道が自宅に帰ると、祐介が勝手に部屋に上がり込み、足の怪我を知ると、やや強引に自分の父が経営している病院に行くように言います。

その時に、ナズナに花火大会に誘われた事を典道に話し、病院に行った時に断って欲しいと頼みます。

 

典道が病院に行くと、ナズナと会い、祐介は来ないことを伝え、その後二人でナズナの家の方へ歩いていきます。

 

母親に強引に連れていかれるナズナ

その時、ナズナの母親が現れて、強引にナズナを連れていきます。

ケースを落とし、中から謎の球体が外に出ます。

普段はクールなナズナが、泣き叫び抵抗する姿に典道は戸惑います。

 

連れ去られていくナズナを偶然見かけた典道の友人達や祐介。

この時、祐介が笑ったことに対して、典道は怒り、とっくみあいになります。

そして「もしあの時、僕が勝っていれば・・・」と考え、無我夢中で拾った、謎の球を投げつけると、「if」の文字が球体の中に現れてた後、突然プールでのシーンに戻ります。

 

2巡目の世界

いきなりシーンが変わり、今度は主人公の典道が競争で勝ち、一緒に花火大会に行こうと誘われる所から始まる。

典道自信も、過去に移動した事には気づいていません。

 

正直、ここまでは淡々とストーリーが進みますが、ここから、独特の表現方法が使われだします。

特に、ナズナから花火大会に誘われた後の典道の心理描写は緊張感が伝わります。

 

また、この後からさっきまであった、わざとらしいセリフや行動が所々変化していきます。

 

特にストーリーにも絡んでくるのが、祐介の気持ちの変化です。

 

駅のホームでのやりとり

友人達と灯台へ行く約束をすっぽかし、典道はナズナと共に駅のホームへ向かいます。

ここでいきなり、駆け落ちすると言い出すナズナに、戸惑う典道。

 

ところが電車が来る直前に、ナズナの母親と義理の父親がやってきて、ナズナを強引に連れて帰ろうとします。

止めようとする典道ですが、殴られてしまい、ナズナを連れていかれます。

この時、ナズナが落とした謎の球を典道は拾います。

※2巡目の世界では、謎の球を拾うのは初めて

 

灯台へ向かい、花火を見る典道達

駅のホームから帰る途中、友人達に合流する典道。

そのまま灯台へ行き、花火を見ることになるのですが、明らかに花火の形がおかしいのです。

 

花火の形が、上空で水平に広がっています。

水平に広がっていく花火は、とても綺麗で幻想的ですが、不自然な広がり方がゾクッとさせます。

 

横に広がる花火を見て、やっと典道は自分の知っている世界ではなく、別の世界に来ていることに気づきます。

つまり、過去にタイムスリップしているのではなく、異世界の過去へ移動しているのです。

 

元の世界に戻るために、ナズナを連れて行かれる前に、電車に乗り込もうと考え、再びifの球を使い、別の世界へ飛びます。

 

3巡目 再び電車のホームへ

場面は、駅のホームでナズナが連れていかれる直前。

ナズナが連れて行かれそうになるの防ぎ、二人で電車に飛び乗ります。

この時、謎の球を典道はしっかりと拾っていますので、ある程度の記憶が残っているのでしょうね。

 

逃げながら灯台へ

電車で二人きりになるも、友人達やナズナの母親に見つかり、追いかけられます。

 

二人は灯台へ逃げ込み、灯台の上から花火を見ます。

たぶん、典道の考えでは、ここでちゃんとした花火が見れれば、すべてがうまく行くと思っていたのかもしれません。

 

ですが、灯台から見えた花火は、花びらが散るような変わった花火です。

また本当の世界ではないことに気づく典道。

そこへ追いかけてきた祐介が、誤って典道とナズナを灯台から突き落としてしまいます。

 

落ちながら、再び典道は謎の球を使います。

 

4巡目 再びifの球を使い、電車へ移動するも・・・

今度は電車の中の時に移動した典道。

友人や、ナズナの母親に見つからないように心掛けますが、異変を感じます。

 

もう明らかに自分達の知っている世界ではないと、わかるくらい違いが出てきています。

駅を降りると、街を囲うように透明の壁ができている。

明らかにおかしな世界に迷い込んだ二人は、灯台ではなく海に向かうことに・・・。

 

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打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか? ラストの考察

 

謎の球体はなんだったのか?

時を遡る球体は、最後の最後まで謎に包まれていました。

ヒントはいくつもありましたが、異世界へ飛ぶためのアイテムというのは間違いないでしょう。

 

気になってポイントを箇条書きしてみます。

 

  • ナズナの以前の父親が亡くなる時にも、謎の球体を持っているのはなぜか?(父親は海で亡くなっている。)
  • 電車の中で、ナズナの妄想の中に、なぜ謎の球体が出てくるのか?
  • クライマックスの海の向こうに見えていた街は?
  • ラストで、典道とナズナが海に飛び込んだ場所は、ナズナが最初に謎の球体を拾った場所が同じなのはなぜなのか?
  • ラストで大きな謎の球体が出てくるのは?
 

アニメ映画の「打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?」は、伏線の回収をかなりしっかりとしている作品で、この辺りのポイントも、キッチリと狙いがあると考えられます。

 

祐介は結局ナズナのことをどう思っていたのか?

僕にとっては、特にこの部分が違和感がありましたね。

1巡目の時は、典道とナズナをくっつけようと、お節介をしているようにも感じる行動を取っています。

ところが2巡目以降は、途端にナズナに強い想いを寄せるようになっています。

 

一応、劇中では祐介はナズナのことを好きだったと自分で言ってます。

そうなると、1巡目はなんだったのかと考えると、1巡目の世界も、異世界の一つだったのではと考えられますね。

 

元々、異世界から始まっている?

冒頭のシーンと、ラストのシーンはリンクしていると考えられます。

僕の勝手な考察ですが、主人公達は気付いていないだけで、本当は何度もこのループを繰り返しているのではと思っています。

 

タイトルの意味は?

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のタイトルも、しっかりと謎に繋がっている。

 

ラストで、海の中から花火を下から見るのですが、この時に本来の形になっています。

つまりラストに到着した世界が本当の世界と考えられます。

 

ナズナは謎の球体のことを知っていたのか?

4巡目でナズナは謎の球体で、別の世界の過去へ飛ぶことを疑う様子もありますが、とぼけているようにも見えます。

2巡目の支度をするしぐさを見ると、知っているのかと感じさせる部分もあります。

そうなると、最初に異世界を移動してきたのは、ナズナなのかもしれません。

亡くなった父親が謎の球を持っていたことからも、ナズナがこの異世界に関わっていた可能性が高いですね。

 

ラストで典道がいなかったのは?

ココがこの作品の最大の謎になっています。

教室で点呼を取る先生ですが、典道がいません。

そして、草原で下を向くナズナ。

 

いろいろな考察ができますが、もしかすると最後のシーンは、典道がいなくなってしまった世界なのかもしれません。

 

クライマックスで二人で海の中に潜った後、ナズナは海面に向かって行く様子が描かれていますが、典道が海面に向かう様子が描かれていません。

その後、典道はどうなったのかは描かれていませんが、冒頭でも同じシーンがあったことを考えると、典道はナズナが最初に謎の球を拾う時に戻ったのかもしれません。

つまり、ナズナだけは元の世界に戻ってこれたのですが、典道はまた繰り返しているのではと考察しています。

 

もしそうだとすると、後味が悪いのですが、原作が世にも奇妙な物語の後釜の番組だと思うと、ありえなくないと思えないでしょうか。

 

打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?の聖地はどこ?

 

2017年夏に公開されたアニメ映画・打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?ですが、千葉県民ならすぐにピンと来たと思います。

今回の作品は、千葉県銚子市がメインの舞台となっています。

ちなみにアニメ映画・打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の公開前に旅行へ行ってきました。

 

映画では、風力発電のプロペラ(ウィンドファーム)が強調されていましたね。

銚子市へ実際に行ってみると、そこまで多いわけではないのですが、いろいろな所に、風力発電が立っています。

特に銚子市から旭市へ向かう県道216号線の途中あたりは、広く広がる畑に風力発電と鉄塔が当たり前のように立っている景色は、映画だからではなく、現実にあります。

 

しかし、海岸や街並みなどの描写は見事なまでに再現されています。

実際に映画で見るとゾクッとするほどの表現力。

予告でも流れるナズナが自転車で坂を下るシーンや、主人公の家の前など、似た風景が銚子の街中にあったのが印象的です。

 
ポスターにもなっている灯台の場所は、千葉県銚子市の犬吠崎の海岸ですね。

犬吠埼灯台の少し北側の君ヶ浜しおさい公園辺りからのアングルでしょう。

実際に犬吠埼の海岸に風力発電はありませんが、最高の絶景スポットです。

 

銚子の街中の様子

銚子の街並みは、今でも昭和の風情を感じるモダンな雰囲気を醸し出しています。

 

また、銚子電鉄の「デハ801」もしっかり登場!

車内の様子もしっかりと表現されていました。

 

飯岡の花火大会

原作では、主人公達が見ることになる花火は、旭山市の飯岡海岸で行われる、海浜花火大会がモデルと言われています。

この花火は毎年7月末頃の土曜日に打ち上げられます。

 

ただし、アニメ映画では、灯台から少し離れた小島で花火を打ち上げるという設定になっていました。
 

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まとめ

  • ストーリーは、典道とナズナの二人が中心。
  •  

  • 原作は、ifもしもの中のストーリーの一つ。
  •  

  • ifの球や、異世界の時系列など謎が多い作品。
  •  

  • 伏線はかなり多いですが、ガッチリと回収している。
  •  

  • 最後のシーンをどう受け止めるかで作品の内容が大きく変わると思います。
 
 

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